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バイマーヤンジンの日記です


by yangjin1
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素晴らしい先生に再会!

以前岩手県立盛岡農業高校で講演をしたのですが、
そのときにお招きを頂きました、校長先生だった及川先生が、
大阪経由で淡路島の研修会に行くので、
是非会いたいと連絡をくださいました。

昨日夕方、JR新大阪駅までお迎えに行き、
それから一緒に食事をしました。
先生はとても気さくで、人間味溢れる優しい方です。

素晴らしい先生に再会!_c0162404_10595266.jpg













でも、その明るい性格からは想像もできませんが、
大変なご苦労をされてこられました。

ご自分が生まれる前に、お父様が広島の原爆で被爆し、亡くなられたこと。
どうしても神奈川県の藤沢に離れて暮らしていたお母様に会いたくなって、
一緒に暮らしていた祖母の許しを得て、小学校の卒業式の次の日、
岩手の盛岡からひとり夜行列車に乗って、14時間かけて行ったこと。

道中で12歳の自分を見かねた同席の高校生が助けてくれたこと。
藤沢駅からは優しいおじいさんや、交番のお巡りさんにも助けてもらい、
なんとか母親が住む家にたどりついたこと。

上野駅で助けてくれた高校生を半世紀(約46年)かかって
沖縄にいるのを探し出し、そのときのお礼を申しあげに行ったこと。

また高校の教師になってからは、めぐりあったたくさんの生徒のお話。

それはそれは本当に感動するお話をしてくださいました。
何度も胸が熱くなり、涙が出ました。

この話は私だけが聞くのはもったいないと思いました。
それで「是非本にして出版してください!」と先生にお願いしました。

すると、先生は
「実は、私も本にすることを考えたこともあるし、それらの資料も残してありました。
けれども、資料を読んでいるうちに思ったのです。
名前を伏せて、過去の生徒のことを書いてどうなるのだろうと。
執筆する時間と労力があるのであれば、
その時間とパワーを今いる生徒のために使うべきではないか。
そう思って、残してあった資料は全部燃やしました」
と言うんです。

その崇高な精神に私はとても感激しました。

「私はやんちゃな子ほど好きなんです。魅力を感じるんです。
実は、今まで会ってきた生徒の中に“悪い子”なんていませんでした。
皆とても“いい子”でしたよ」

及川先生に教えられた生徒の皆さんは本当に幸せ者だと思いました。
そして、ご縁があって先生にめぐりあえた私も幸せです。

先生は数年前に高校を定年退職されましたが、
今も岩手県立県南青少年の家の所長として、青少年育成のために
精力的に活動をされています。

私も先生のように、真心を込めて、これからも教育に携わっていきたいと
決意をあらたにしました。

中国のことわざに「与君一席谈,胜读十年书」
(君との一時の会談は、10年勉強してきたことにも勝る)
とありますが、今日は私にとって、まさに大きな収穫となりました。
by yangjin1 | 2010-01-21 11:03